第35回 ビッグデータvsひとつのデータ

ビッグデータという言葉を時々聞くようになったころ、

恥ずかしながら、それがどんなにすごいことかわかっていませんでした。


しかし最近はビッグデータを利用、分析した様々な活用方法をみて

ただただ感心するばかり・・・すごい時代になったものです。

逆にこれ以上色々な分析が進んだら

自分たちの生活はどうなってしまうんだろう!?

少しだけ怖さも感じたりします(はすでに時代遅れ脳ですね)。


ビッグデータ解析の結果、

こういうアクションをした人は次にこれを買う。

こんなアクションをするとこのようなツールを導入したくなる。

ならばそれに合わせてこのような販促を実施しよう。

そのタイミングで資料をもって営業に出向こう。

なんてなるわけですよね、いわゆるMAというやつですか。


とはいうものの多くの企業さんや販売店さん、

営業マンや店員さんたちからは、

まだまだそこまで進んでいなくて、当社は相変わらずの勘と経験だよ!

という声も聞こえてきそうです。


確かに本格的な導入と利用には

安くなったとはいえそれなりのコストがかかります。

と、そこであきらめてしまっては元もこもない。


そこで登場するのはビッグデータならぬ

ひとつのデータの分析、です。


もちろんビッグデータを利用できれば良いのですが、

そうもいかなかったら一つのデータに頼ってみることもおすすめです。

「たった一つのデータで何がわかるんだ?」

「そもそも一つのデータって何なんだ?」

ということになると思うのですが、

ひとつのデータはあなたです、あなた自身の情報です。


大きな????が浮かんでいることと思いますが、

ビッグデータがないわけですから仕方ないです。


例えば

毎朝起きた時あなたは何を飲みますか?

普通にお水、お茶、のむヨーグルト・・・などなど。

では、

もし時間とお金に余裕があったら何を飲みたいですか?

引き立ての豆で入れたコーヒーですか、

強炭酸のコーラをゆっくり飲みたいですか。


もし引き立ての豆で入れたコーヒーをあなたが飲みたいと思ったのなら

”世間の人の多くも”

引き立ての豆で入れたコーヒーを飲みたいと思っている。

のではないかという分析です。

これが「ひとつのデータの分析」なのです。


あてずっぽでいい加減な結論ではなく、

調査対象一人のれっきとした統計資料です。

という風に考えて営業や販売をしてみるのも面白いかもしれません。

自分の感性を信じるのです。


いい加減なことを言っているように感じるかもしれませんが、

何の根拠もなくお客様とお話しするよりは

ずっと重みと信念をもってお話しできるはずですよ。

一番ダメなのは、

「ひとつのデータの分析」さえやらずに

いい加減に営業に出向いたり、接客することのはずです。


まったく準備せずに営業に出向いたり、接客するくらいなら

ひとつのデータの分析をやってみてください。

その時単純にコーヒーが飲みたい、ではなく

なぜコーヒーが飲みたいと思ったんだろう?

なんで普段はコーヒーを飲まないんだろう?

なんてことも考えてみてくださいね。

実はこれが大事なんです。






共立アイコム課題解決部

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