第2回 DXってそもそもなに 2

前回DXとは「デジタル化による作業の効率化」とお話しさせていただきました。その時「作業のデジタル化」とは違うものだということもお話しさせていただきました。似て非なる言葉ですが、具体的に何が違うのでしょう。この二つの言葉の違いを意識したり認識する必要があるのはなぜでしょうか。音頭を取っている政府の定義を見てみましょう。

経済産業省は

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

総務省は

企業が外部エコシステム(顧客、市場)の劇的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること。

としています。ご覧いただいたようにここに「作業をデジタル化すること」という文言や説明はありません。どちらにもある言葉は「競争上の優位性を確立すること」です。

ここまではよろしいでしょうか。次回はこの「競争上の優位性を確立すること」も含めて「デジタル化による作業の効率化」について見ていきたいと思います。


by 智Suzuki

共立アイコム課題解決部

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