Season4-18 張り切って会社に行くぞ

会社に行くということ自体がみんなの重要な仕事の一つだった時代は完全に終わった。新しい時代に新しいスタイルで進めることを、どのように説明すれば会長・社長に納得していただけるだろうか。ということに頭を悩ませていたこと自体が嘘のように、会長、社長はすんなりニューノーマルというスタイルに理解を示してくれた。ところがその他の役員や自分の部下である営業課長たちが新しいスタイルに取り組みことに猛反対している。猛反対組の声はかなり大きくて、説得するのもばからしくなってきた。と、ある会社の営業部長さんの愚痴にお付き合いさせていただきました。

そこで今回の話は「新たな仕組みの導入や過去の否定は抵抗勢力が大きい」となりがちですが、そういう話ではないのです。

「会社に行くことは必ずしも仕事の一つではない」という新しいスタイルについてだけでなく、とにかく新しいことには反対する勢力があります。それと同時に、誰も経験のないコトについて超ち密に計画を立てないと前に進めない、進ませない反対勢力も存在します。会社にとって経験がない、ノウハウがないところへのチャレンジについて完璧な事前準備をしろという指摘。確かに何でも野放図に気分だけで新しいチャレンジをしていたら会社の屋台骨は揺らいでします。しかし、まずやってみようという進め方も肯定しないと、新しい時代に置いてきぼりにされてしまう気がします。それは社内に対してもお客様への提案に関しても、です。

精神論的になってしまいましたのでもう少し具体的な話にさせていただきます。

内向きには、あの会社の商品は今まで扱ったことが無かった、評判はよさそうだから使ってみようかな。に対して、リスクはすべて洗い出せたか、万が一の時の対応策は万全に立てたか、コスト増にならない根拠は絶対か、などと言って導入に時間がかかってばかり。こんな状況では会社の飛躍はなさそうですよね。(もちろんその商品が会社の心臓部だとしたら慎重に行くべきです。)そのような社風や指導だとお客様への提案も一歩引いてしまうことがあります。こんな提案しても聞いてくれそうもないからやめておこう、新製品の話をしたいけれどもう少しこなれてきてから説明するほうが無難だな、といった営業スタイル。多少の無理もしてみないとなかなか前には進みませんよね。冒頭でお話させていただいた営業部長さんの会社、「営業マンさんがおとなしくて冒険をしない、世の中の景気の上下の通り自社の売り上げも上下する。これで、新しい時代を生きていけるのかなぁ」と心配されていらっしゃいました。営業マンとしての先輩のみなさん、部下が何かにチャレンジしたそうな時、心配するナマズはやってみろ!と言ってあげられますか。会社に来ることは仕事の一部じゃないぞと背中を押してあげられますか。

共立アイコム課題解決部

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