第23回 ブランド、あなたがすべきこと

ブランドやブランディングについて、ここまでご理解いただいたとしたら

あなたは何をすればよいのか?一緒に考えていきましょう。

(までが前回お話させていただいた最後の締めになりました)



ブランドやブランディングが

「お客様や未来のお客様と、あなたの会社のサービスや商品の価値の共有」

ということになりますから、まずあなたの会社のサービスや商品について

正確に棚卸してみる必要がありそうですね。


となったとき必ず聞こえてくるのが、

部署のメンバー全員がなかなか集まらない。

そんなに長い時間をかけられない。

という言い訳です。


勘違いしないでいただきたいのは

ブランドやブランディングについての棚卸はまず一人でする、ということ。

なぜなら、会社のことを棚卸した後にあなた自身のことも棚卸しますから、

部署のメンバーみんなが集まってやらなくてはならない、ということは無いです。


=出来上がったものを上司に確認してもらえばよいと思いますよ。

 間違っているよなら、きっちり納得するように修正してもらいましょう=


また時間をかける必要もないということも頭に入れておいてください。

セミナーや社内研修でよくやるような、ものすごくたくさんのポストイットに

色々なことを書き出す、といったこともここではやる必要ないです。

(体験から、別の研修ならものすごく頭を使いいますし意義ある研修です)


SWOT分析のように内部環境、外部環境、将来像や脅威を出すのではなくて、

まずは簡単に同業他社との差をピックアップするだけでよいからです。


用意するのは鉛筆とA4のコピー失敗用紙の裏紙で十分です。

ここにあなたの会社のサービスや商品の特徴を書き出します。

実際には、

あなたの会社のサービスや商品を導入(購入)したら

どのようなメリットがあるのかを書き出してください。

そんなに細かな点まで書きださなくても良いですが、超具体的にお願いします。

(作業効率が上がる 売り上げが上がる などはダメですよ)


これができたら

あなたの会社と競合他社提供するサービスや商品の違いを書き出してください。

(これも極大きな特徴だけでよいので超具体的にお願いします)


最後に

あなたの会社と競合他社の対応力の違いも書き出してください。

(価格やスピードなどがここに含まれると思います)


ここまで来たら後はこの紙を遠くから眺めて考えるだけです。


眺め終わったら、

あなたの会社のサービスや商品を導入するとこんないいことがあって、

それをあなたの会社から導入したり購入するメリットって何だろう。

そしてそれらの総合的な魅力はライバルと比較して上か下か。

そんなことを書き出してみてください。


こんな感じです。

このサービスを導入することで(この商品を購入することで)

あなたの会社にはこのようなメリットがあります。

それを当社から導入(購入)することで、

競合他社より〇〇のメリットがあるかわりに

◇◇のデメリットがあります。

したがってこの価格でご提供させていただきます。

この価格で導入(購入)いただけませんでしょうか。


といったストーリーを作ります。

もちろん言葉使いを注意したり、空気を読むことをしながらですが

これを基に実践に生かしてみてください。


これで納得して導入(購入)いただければ

その価格なりの価値があなたの会社のサービスや商品の

ブランド価値になるわけです。


もし納得いただけなければ、あなたの会社はあなた方が考える

ブランドの価値に到達していないということになりますよね。


価格的価値が高い低いは、良い悪いではありません。

高ければ高いなりにどこを認めてくれているんだろう、

低いとしたらどの点が認められていない、競合よりも劣っているんだろう。

なんなことを分析していきます。


そしてここからが大切なところですが

今後どうすれば良いのか、

会社としてどの方向(上下)に進めていくのか、

あなたは何をどのようのするのか、などを

より具体的に見つめなおすことができ

より具体的に何をすべきかがわかってくると思います。


今回は本当に長くなりました。

こうやって出てきた結果を時間をかけて(またはお金をかけて)、

改良していく改善していく。

そしてブランドは育っていきます。


イメージだけを固めてコンセプトだけ先走っても

決してブランドは成り立ちません、

そんな行為はブランディングではありません。


ここまでご理解いただいたとしたら

次にあなた自身も棚卸してみてください。

競合の営業マンからではなく、自社の他の営業マンからでもなく

あなたから導入(購入)するメリットは何だろう。

この点についても同じように棚卸してメリットデメリットを出してみてください。

そしてあなたについての結果を加えた場合

お客様は今よりも高い価格で導入(購入)いただけますか。



そんな屁理屈、今聞いても仕方ない。

実践に使えないよ!

その通りです、

実践で先ほどのような話って、なかなかできないです。

でもそれを想定して、仮説を立ててみないとならないです。


今回も長々といろいろ話をさせていただきました。

でもSWOT分析をするよりも

会社のこと、自分のことを冷静に見ることができると思います。


本当に分かりにくかった!というみなさまごめんなさい。

できればここは直接ご説明させていただきたところを、

下手でわかり難い文章での紹介となってしまいました。

ご容赦ください。







共立アイコム課題解決部

0コメント

  • 1000 / 1000