第15回 転職サイトを堂々と会社で

前回までにお話ししたような情報、どのように集めればよいでしょうか。

異業種なのに競合、商圏外の同業者の動きなどそう簡単には入りません。

これに関しては、時間をかけてあらゆる方向に人脈を作り、

アンテナを高く高く、そして広く広く張っておくのが一番です。


しかしそれほど悠長に人脈づくりしている暇はない、

すぐにでも動かなくてはならない!というのがほとんどの営業さんですよね。

とはいえお客様にとっての異業種競合、商圏外競合の面白い話など

そう簡単に手に入るわけもなく、途方に暮れてしまうかも。


そんな時に役に立つのが、転職希望者、新卒者向けの求人サイトです。

決して登録して、よさげなところがあったら転職しても良いかなぁ、

ということをお勧めしてるわけではないですよ。

こういう求人サイトは、実にコンパクトに簡潔に、わかりやすく

そして重要なポイント(将来像や今後の計画など)を掲載してくださっています。


社長の考え、現状の事業実績、将来像などに始まって

どのような人物を募集しているのか、それはこんな理由があるから、など。

申し訳ないほどの情報をすっきり簡潔にまとめてくださっています。

この情報を使わない手はないですよ。


え、面談予定会社が掲載されていないですって。

何を言っているんですか! そこじゃないです、重要なところは。

掲載があったなら、面談予定会社さんの情報んもここで仕入れてしまえば、

いろいろ調べる手間が減りますから、掲載があったらラッキーということで、

暗記するくらい読み込んでおいてください。


そうではなくて、このような求人サイトで探してほしい会社は、

面談予定会社の直接的な競合企業、商圏外で競合はしない同業さん、

ターゲット層の違いで競合しない同業さんなどを片っ端から探します。

そして、どのようなことに力を入れていくのか、今後をどう読んでいるのか、

新たな事業の展開予定はあるのか、出店ペースは現状と同じか・・・・

などなどを読んでみてください。

ここから業界の今後やトレンドが見えてきたり、差別化策もわかってきたり。

こうして仕入れた情報を話題として提供すればよいのです。

この話題を提供することで、一気に担当者さんとの距離が縮まる可能性があります。

が、これで安心してはダメ。

同業さんの状況を調べたら、次は

卸さん、材料屋さん、機材屋さん、設備屋さんなど面談予定会社さんの周りにある、

つまり頻繁に取引(面談予定会社が買う側)が発生する業界についても調べます。

実は同業者の掲載情報よりも周辺会社さんの掲載情報のほうが役に立つことが多いです。


こうやって調べていくと、意外とネタは集められます。

求人サイト向けに社長さんがついつい張り切ってしゃべってしまったネタ、

人手不足で人材が欲しくて欲しくて仕方なく公表してしまった今後の方向性、

同業のはずなのに、全く違う業種のところで人材募集しているあの会社、など。


本当に便利に効率よく情報を得ることができます。

求人サイトの登録は基本的に費用が掛かりません。

あなたもぜひ求人サイトに登録して話題集めに活用してください。


注意点が二つ。

お客様に話題を提供するときの切り出し方、

「私が調べたところ」といったニュアンスの発言はやめたほうが良いです。

おすすめは「聞いた話なんですけれど」「聞きかじっただけですみません」

こんな切り出し方です。

その話題、すでに相手が知っていたり、間違っていた時に逃げられますし、

わざわざ調べたんじゃなくて

「この人のところには、自然と情報が集まるんだな」という印象を与えるためです。

このあたりのテクニックも上手に使ってください。


もう一つは転職サイトばかり会社で眺めていて、

上司に「あいつ転職考えてるのか、それにしてもここで調べるなんて非常識な!」と

あらぬ疑いをかけられたししないようにしてくださいね。


さぁ、何はともあれまずやってみましょう。

考えているだけでは何も生まれません、まず動きましょうね。








共立アイコム課題解決部

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