第14回 まに受けると危険だ!

前回(第13回)、こんな話題が盛り上がります、感謝されます。

ということで、気づかぬうちにやってくるまるでステルス戦闘機のような、

「異業種なのに競合」の話をさせていただきました。

この話題は確かに盛り上がりますし感謝もされます。

が、しかし! 毎回毎回こんな話題が手に入るはずもなく苦労しますよね。


では、手ごろな感謝される話題って何でしょうか。

実をいうと、この手ごろな話題というのがなかなか難しいです。

欲しがっている話題や情報というのは、お客様によって、

社内の立ち位置によって、担当者さんによって全く違ってきますから。


ところで、こんな風に話のネタが詰まってしまったとき、

どんな話題に興味があるか?

ではなくて、

どんな話題ならちょっと話が盛り上がるかな?

と間違った方向に進んでしまうことが良くあります。

情報を提供するための探りではなく、この場を和ませたい、

次に来やすいようにしたい、仕事の話よりもとにかく仲良くなりたい。

こんな方向に走ってしまう話をよく耳にしますし、

同行してこのような場面によく出くわします。


これって決して悪いことではないですよ、それどころか大いに推奨します。

ただこれは普通にあなたがその担当者さんと話をするための策であって、

決してその担当者さんに情報を提供していることにはならないですよね。

さらに最近注意しなくてはならないのが、今までの常とう手段であった、

ご出身はどちらですか、珍しいお名前ですね、ご趣味は何ですかなどが

禁句ワード、NGワードになりつつあるということ。

これだけでストーカーチックに感じられてしまうこともあるそうです。

ましてやどちらにお住まいですか、一人住まいですかなんてもってのほか。

これは絶対に気を付けましょうね。


それと(ようやくここからが本題です)、担当者さんの発するひとこと。

この担当者さんのひとことにも十分注意してくださいね。


最近何かお困りごとないですか?

調べようと思って手つかずのことってないですか?

競合の気になる動きってないですか?

あなたがこのように質問したとして、担当者さんは答えてくれますか。

ここまでに書いてきた信頼関係が(ただの信頼関係ではないですよ)、

きちんと構築できていれば全く別ですが、まだそこまでではないとしたら、

担当者さんはあなたの質問に正直に、正確に話をしてくれていると思いますか。

こんな質問されたから、

実は解決してるけど、とりあえず答えておこうとか、

自分には関係ない隣の部署であった困りごとだけど、まあいいか。

みたいな感じで困りごとや知りたい情報について話をしている可能性ないですか。

あるいは、解決できそうもない業界全体の困りごとや、

逆に、どおでもいい困りごとじゃないですか。


そうです、ここまで書いてきたような信頼関係が無かったら、

担当者さんはあなたの問いかけに対して、いい加減とは言いませんが

正直に、本音で、正確な困りごとについて話をしてくださってるとはとても思えません。

あなたを騙してるんじゃなくて、良い人だから気を遣って

形だけでも何らかの困りごとのような話をしてくれた可能性が強いです。

そして、それに気がつかずあなたは必死になって時間を使って答えを探したり、

調査をしてその調査結果をまとめたり分析したり時間をかけて頑張ります。


その報告を受けた担当者さんがどんな感想を持つでしょうか。

いや~、こんなどうでもよいことに時間をかけてくれて誠実な人だ、

十分信頼するに値するからこれからは全幅の信頼を置いて相談させてもらおう。

となると思いますか。ゼロとは言いません、でも限りなくこんなことないと思います。

どちらかというと、

え、そんな報告聴かされるの、勘弁してほしいなぁ状況を把握できないやつだ。

となる可能性だってあります。

ほとんどの場合は、前回の経緯を忘れて、なんでこの話になったんだっけ?

とか、または印象に残らずスルーということになると思います。


今回はかなり厳しい辛辣な表現をしていますが、ここを見誤ると

信頼関係が構築できないばかりか、信頼をどんどん失っていく可能性が強いから

あえて厳しい辛辣な表現をさせていただきました。

タイトル通り まに受けると危険なことってあります。

ぜひ注意してくださいね。

面倒でも時間がかかっても信頼関係をまず構築する。

そして困りごとなどは、自然と相手にしゃべらせるかあなたが雰囲気から読む。

これじゃなくてはダメだと思います。


最近何か困ってませんか?

実は・・・・・と本当のことを教えてくれる可能性はゼロではないと思います。

緊急な場合はこれでもよいかもしれません。

でも、マイナスポイントとなってしまうくらいなら

じっくり行くほうが得策かもしれません。


とはいうもののそんな時間はかけられないんだ、ということもあると思います。

そんなときのためには、全方位からの信頼を得るのではなく

一本釣りです、キーマン(人選大事です)となる誰かから信頼を得て、

そのかたからいろいろ紹介していただく。

最初は時間がかかりますが、これだとかなり時間が短縮できますよ。


今回は注意事項ばかりでプラスの話題がありませんでした。

申し訳なく思いますが、ここは確実に抑えていただきたいです。

次回こそ話題探しについてお話させていただきます。






共立アイコム課題解決部

0コメント

  • 1000 / 1000