皆さん、こんにちは。
鈴木です。第二回です。GWも明け仕事始まりの月曜日、なかなかおやすみモードから抜けきれない方も多いかと思います。前日7日のTwitterのトレンドでは「明日から仕事」がトレンド入りしているのかと思います。これも長期休みの終盤の恒例行事のようになってきましたね。
※本記事は、5/1に執筆しています。
さて、そんな仕事始まりの今日は、マーケティングとは云々という情報をお伝えさせていただくというよりは、先般公開された、『2023年版中小企業白書』(中小企業庁:R5年4月)から、中小企業の置かれている現状について、おやこれはマーケティングのことを言っているなという話が随所に提供されておりましたので、ご紹介させていただきます。(なるべくわかりやすくを心がけます。)※概要から抜粋(1~23Pまで)
あくまでトピックとしてまとめておりますので、気になる方は、最後に中小企業庁のリンクを貼ってありますので、そちらからご確認ください。
本記事読了後にわかること
● 中小企業の置かれている現状について、トピック的に把握できる
● ホワイトボードでマーケティングを始めてみる
コロナ禍の影響
・コロナ禍から社会経済活動は以前に戻りつつあるが、宿泊・交通など業種によっては依然として厳しい
・コロナ関連融資の返済もピークを迎えていく(収益力の向上・事業再構築が必要)
インバウンド
・19年度比で約56%まで回復(2023年1月現在)
・感染症5類への移行もインバウンドをさらに推し進める
物価高騰
・収益減の影響が大きい。2020年調査比較で、経常利益への影響度項目において「大いにマイナス」「マイナス」と回答した企業が、164%上昇
・経費削減や業務効率化による「収益力向上」に取り組んでいる
・価格転嫁は進んでいるが、まだまな現状
人手不足
・全業界人材不足の状況下
・人手不足への対策として、デジタルを活用した省人化、効率化を推し進めていこうという会社が多い
・労働者の多能工化による柔軟な労働環境の変化にも対応していく
・給与の引き上げ、職場環境の改善も必要
・兼業/副業社員の登用が進む(特に自社にないリソース確保)
設備投資
・「設備の更新」よりも生産能力/販売の拡大や質の向上を目的とした投資が進む
販路開拓
・戦略的に新たな事業に取り組むことで、「国内外の販路拡大」「競合との差別化」により利益の確保を目指している
・知的財産、無形資産を活かした事業で成長している企業も
DX/GXへの対応
・サプライチェーンの構築や参入を事業機会として捉える
・資源自律経済の確立を通じた循環経済(サーキュラーエコノミー)への転換も
コロナ後の影響として、インバウンドなど回復しつつあるが、原材料の高騰の影響が大きく、さらに人材不足も重なり、多くの中小企業は厳しい状況ということが読み取れるかと思います。ただ、その中でも利益を出している企業は、外部のリソースを使いつつ(副業・兼業人材)、「新たな戦略」(差別化戦略)を立てていく中で、DX/GXや海外を市場として捉えている事例が挙げられています。ここで資金となったのが、事業再構築補助金などの各種コロナ関連の補助金であったという状況です。
マーケティングの各フレームワークに一部置き換えてみました。
外部環境
P DX/GXの推進
E 物価高騰
S インバウンドの回復
T 省人化を実現するデジタル
内部環境
・人材不足
・知財の活用
戦略
・差別化戦略(国内外の販路開拓)
・生産能力/販売の拡大や質の向上を目的とした投資
戦術
・副業/兼業人材の登用
・多能工化による働く人材の量的拡大
・サーキュラーエコノミーを活かした事業
・政府関係機関の活用で知財の輸出
・デジタル化による業務の改善 ⇒ 高度なデジタル化へステップを踏む
外部環境を踏まえ、自社の状況をSWOT分析で把握し、社会情勢やニーズに事業を当てはめて考えてみることで、新事業のヒントを得ることができるかもしれません。ぜひ、本記事で抜粋させていただいた項目をホワイトボードなどに書き出し、パズルのように考えてみていただけましたら幸いです。
中小企業庁の公開記事は下記より↓↓↓
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