第2回の続きで総務省が定義している「競争上の優位性を確立すること」について一緒に考えてみたいと思います。
まず「競争上の」という言葉ですが民間企業であっても行政であっても想定するライバルと考えてよさそうです。ただここで気をつけたいのが、ライバルは身近な直接的な競合だけではないという点です。古いたとえ話で恐縮ですが、「アメリカの鉄道会社はライバルである鉄道会社にばかり気を取られ、気が付いたら航空会社にお客様を奪われた後だった」というものがあります。最近では「自動車メーカーのライバルは携帯電話だった」といったところでしょうか。さらに気を付けなくてはならないのは、競争上とあるのでライバル企業と思いがちなのですが自社内でも競争は発生します。他部署がライバル?というのもあるでしょうが自部署においても競争は存在します。自部署におけるライバルは「過去の自部署」と「何も手を打たないまま進んだ場合の未来の自部署」です。なんだか頓智問答のようで申し訳ございません、ご理解いただけましたでしょうか。
競争上のとは想定するライバルとの競争で、ですがライバルは身近な競合だけでなくあらゆる競争上のライバルであるとに認識いただければと思います。
次回はこの続き「優位性」について一緒に考えてみたいと思います。
by 智Suzuki
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